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白髪染めの歴史

40代を過ぎた女性が、白髪混じりの髪をそのままに放置している例は、めったに見かけなくなりました。白髪を隠しようがなくなってくるのが40代、皆さん、相応に白髪染めはしているのです。

 

ただ、“美魔女”ブームもあり、「老けて見られないように」染めるという以上に、お洒落の要素が大きいのが、現代の白髪染めです。街で見かける40代以降と思しき女性の髪色は、ライトブラウンあり、オレンジブラウンありと、必ずしもブラックではありません。

 

日本人の肌色にも、イエローベースばかりでなく、ピンクベースあり、ブルーベースあり。瞳の色も、ブラックから薄いブラウンまであり、白髪染めでも、肌や瞳の色合いをベースに、さまざまな髪色を楽しむのは、半ば常識となっています。

 

日本最古の白髪染めは「源平盛衰記」において、12世紀の「篠原の戦い」で、平家方の老将、斉藤実盛が墨を用いて白髪を黒く染めていたとの記述があります。

 

この時、実盛は72歳。自分の最後の戦いとなることを予見し、若々しく戦いたいと白髪を染めたそうですが、白髪・イコール・老い(衰退)のイメージを打ち消したかったのかもしれません。

 

明治中期までの白髪染めには、植物性のタンニンと鉄を混合したおはぐろ式。黒い染料が用いられ、髪に色を付けるまで10時間と、途方もない時間を要しました。

 

明治後期では、ヨーロッパで開発された酸化染料を原料としたヘアカラーをもとに、日本でも白髪染めが商品化され、染毛時間は2〜3時間に短縮。

 

大正期には、酸化剤として過酸化水素を用いた染毛剤が開発され、染毛時間も20〜30分ほどと、飛躍的に短縮され、現在の白髪染めの原型に。

 

昭和40年代半ば、有名タレントや歌手などの影響から、最初のヘアカラー(お洒落染め)ブームが起こり、昭和の後半に茶髪が一般化すると、白髪染めも呼応するかのように、マロン系やレッド系など、ヴァリエーション豊かなカラーが発売され、現在に至っています。